『日付変更カレンダー』
周囲の人間の日付認識を強制的に変更する腕時計型の秘密道具
デジタル風表記で日付が刻まれており、それを操作することで効果が発動する
影響を受けた人間はついさっきまで本来の日付で行動していたことにさしたる疑問も持たず
あたらしく上書きされた日付を受け入れて行動を開始する
脳をコントロールする装置の実験として重い影響のない日付が選ばれたのかもしれない
似たような道具で卓上デジタル時計型のものも存在するが
そちらは季節もコントロールすることができる点で異なる
日付だけとはいえ、人の認識をこんな小さな装置でコントロールできるとは恐ろしい
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『へんじさきどりポスト』
手紙を投函すると返事が瞬時に中に現れる小さい郵便ポスト型の道具
消印は押されないため、その後本当に投函することでつじつまを合わせることができる
しかしこの道具を使って出した返事と本来の返事の二通が存在することになる
このポストが一種のタイムマシンであると仮定し、瞬時に現れる返事は
未来から転送されたものだとすると二通存在はしなくなるが
この道具を使って返事が好ましくないと判断し、実際には投函しなかった場合は
未来にもその返事は存在しないことになり、この説は否定される
もしもボックスのように現実同様のパラレルワールドを作り出し
そこから返事を貰っているという可能性はある
あるいは全時代の全人類の人格が登録されていてシミュレーションしている可能性もある
その場合、返事を貰う以外にもいろいろ活用することができるような気がするが
ドラえもんのような金のない人が利用する限定機能の道具であると考えれば納得がいく
Googleが自動クローラーで全人類の脳をインデックス化した人格データベースに
限定的に接続できるデバイスだったのだ
『さいぼうしゅく小き』
未来の世界の超エキサイティングなスポーツ恐竜狩りに使われる道具。
その名のとおりこの道具から発射される光線に当たると
細胞が縮小され全体的に小さくなる。
名前から推測するに無機物などには効果が無いはずである。
つまりたまたま無機物なものを飲み込んだ生物に照射してしまった場合
天才てれびくん内のナノセイバーでトマトの中に収集キットを忘れたまま
元の大きさに戻って当時の子供にトラウマを植えつけたあのシーンの再来する
20メートル離れていると効果が無かったり、小さくしすぎると元に戻せないなど
微妙に使いづらいのは恐竜狩りをよりスリリングにするための制約だと思われる
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